アメリカどきどきドイツ

ドイツ留学やアメリカ生活、言語習得について思ったことをランダムに書いています。

私は日本人外国人そして移民

 

今回は私、移民なんだよなと思ったときのお話です


前回の記事で書いたようにアメリカでの私のビザは移民ビザです。そして移民ビザという名前だということは気が付いたときは、ビザ面接も終えて大使館からビザ付きのパスポートが送られたときでした。

パスポートと一緒に注意事項やお金の振込に関する紙が入っています。そこにあなたの移民ビザは~と書いてあることにいまさら気づいたのです。アメリカのビザの書類は多く、引っ越しなども含め、自分のビザの名前を考えたこともありませんでした。ビザはビザそんな感じでした。

 

ビザの申請を始めたころ、アメリカに住むということにはっとした瞬間がありました。それは海外で大変な生活が待っている、言葉の壁が!という気持ちとはまた違いました。

大学4年間は1年間の長期留学と幾度かの1~2か月程度の短期留学、海外旅行をしてきました。その経験を頼りに大丈夫とポジティブに捉えていました。

ただ少し心配していたのは外国人になるということです。留学していたドイツではアジア人であるため、人種差別を受けることは何度かありました。一度だけ泣いて帰った夜もありました。人種差別はやはりされて嬉しいものではありません。あの経験がまた続くのかと思うと少し気が滅入りましたが、かといって後に戻るのことも先に進まないわけにはいきません。そうして、自分が外国人になるのは仕方ないと思うようになりました。

 

こうして外国人になる気満々の私でしたが、移民となるとまた話は違いました。

ドイツにはたくさんの移民がいます。中でも多いのがトルコ人移民です。その影響でドイツにはケバブをはじめとしたトルコ料理やトルコ人コミュニティが多く存在します。

ドイツの生活の中で移民の存在を肌で感じ、移民の勉強もしてきました。しかし、それはあくまで移民と私はつながりが全くなく、私自身は第三者でした。いくら移民に関する本を読もうと関係なし。よりよい生活環境を求めるために外国に行くことがないと思っていたからです。

 

しかし、実際に移民の意味を調べてみると、移民の定義に貧富は関係ありません。

通常の意味でいわれる移民とは,自由意思に基づき平和的に生活の場を外国に移し定住する人のことであり,英語ではこれを,受入れる側から immigrant (入移民) ,出る側から emigrant (出移民) と呼んでいる

引用:コトバンク

 

日本語の移民という言葉には難民と近い意味があるように思えます。
また外国で暮らしている日本人は言葉の定義的には移民ですが、アメリカへ移住、ドイツへ移住 と表現した場合、夢があることのような気がします。

 

自分が移住して移民にならなければ気にしない言葉でした。みなさんは移民という言葉にどんなイメージがありますか?