アメリカどきどきドイツ

ドイツ留学やアメリカ生活、言語習得について思ったことをランダムに書いています。

カルフォルニアのドライバー

 

危険

 

カルフォルニアのドライバーの運転は本当に荒い。荒いというか歩行者など気にしない運転。

アメリカに来たばかりの頃、道幅の広いに道になかなか慣れなかった。日本ではどこでも信号があり、道を渡るときは信号に従い、道幅もそんなに広くない。しかし、アメリカでは圧倒的に信号のない道が多い。渡るときには車とのタイミングを見ないといけない。日本で車の免許は持ってるが、ほぼ運転したことはないし、ここはアメリカ。渡るときの無言のルールみたいなのが未だにはっきりとは分からない。控えめに待ってると向こうも待ってくれ、渡れると思うと向こうもこっちが待ってるため渡ってくる。小さいことだか、このいつ渡っていいのかよく分からないのは近所のスーパーに行くだけでも付きまとい外出するのが億劫になる。ひどいときにはドライバーから罵声が飛んでくる。

 

恐ろしいことに道幅が広くなればなるほど、歩行者など気にしない。信号があるところで青になったからといって、何も考えずに渡ったら事故に合うだろう。青でも右折可能な車は歩行者など確認せずにハイスピードで右折をしてくる。まさに渡ろうとした瞬間に。なんなら横断してる最中にでも目の前で曲がってくる車も少なくない。どこまで自己中心的な運転だ。

 

サンディエゴとオレゴン

 

部外者だから面白い話

 

サンディエゴの物価は高いです。同じカルフォルニア州のサンフランシスコに比べれば安いですが、家賃は10万円以上からがほんとんどです。14万円くらい払ってもアメリカでイメージするような広い家に住む訳ではなく、1つの寝室に1つのリビングくらいです。日本のようにワンルームでキッチンがものすごく狭い訳でもなく、大体が広いキッチンになるのでそれはプラスですが!オレゴンでは場所にもよりますが、同じ値段で2つのベッドルームを持つことが可能です。

 

そこで税金も高いカルフォルニアから消費税がなく安いオレゴンへ引っ越す人が多くいるそうです。これによりポートランドを初めとするオレゴンの街の家賃は上がり続けています。オレゴンの人々はこれに少し怒ってるいる場合が多いです。ですが、カルフォルニアの人はオレゴンに引っ越してから歓迎されてないことに気付きびっくりすることがあります。このような話を友人や知り合いからよく聞きます。カルフォルニアでもオレゴン出身でもない私は、あまり関係ないのでまた同じことを言ってるのがおかしく、こういった地域によっての違いが面白いなといつも思います。

英語でメンタルやられるとき

 

自分の英語に自信がありますか?

 

今はアメリカに住んでいますが、私の英語力はアメリカで培われたものでも留学でもなく、日々の日本の学校で得たものです。なので英語圏に留学してないで、日常会話に困ることがない程度にできることが自分の中のちょっとした自慢だったりしました。しかし、アメリカで生活しているとその自信はとても壊れやすく、無くなりやすいです。英語に関しては中・高・大学とたくさん勉強してきました。特に受験はその中でも1番時間を費やしました。なので英語に関してはあんだけ勉強したのにもかかわらず分からないという恐怖がいつもあります。それをいつも味合うのが病院に行ったときです。質問や会話の中には今まで聞いたことがない医療英語が飛び交います。質問されても単語ひとつが分からないために、自分の答えがイエスかノーなのかも分かりません。そうすると医者が拍車をかけるようワーオとリアクションし、外国人を初めて見るかのように接し始めます。極端にゆっくり話したり、本当にゆっくりとunderstand?と言われると心が傷つきます。私はそこまで分からないわけではないと思う怒り、でも医療英語は分からない惨めさ、他にも病院で起きた小さな出来事が積み重なり、色んな感情として湧き上がります。

そしたら単純に医療英語を勉強すればいいという話だけかもしれませんが、私にはそのモチベーションはもうありません。ずっとあった英語へのモチベーションは大学受験を終えたあたりから怪しくなり、いまは燃え尽きた気持ちです。しかし、アメリカに住んでるため英語が自分の生活を切り離すことができません。むしろそれが原因かもしれません。なぜ日本にいたら悩まないし考えることもない言語の問題を私は抱えないといけないのか、いつまで英語の勉強しないといけないのかと。同時に言語学習が終わることはなく、どんなに頑張ってもパーフェクトにならないことを知っています。

 

もっと大らかに自分の能力をちゃんと認めて肯定して自信があれば、いちいち落ち込むこともないのかなと思います。ちょっとした自信やプライドがあるためにセンシティブになり、断固とした自信じゃないために壊れやすいのです。昔のやる気のある私ならこの話を聞いてもそれでも外国に住みたいし、留学したいし、そんなに落ち込むことじゃないと思うと思います。でも、その時は果てしない言語学習の道のり、外国人として暮らすということ、移住と留学がこんなに違うことも何も知りもしませんでしたし、考えもしませんでした。

色んな人種差別

 

人種差別を受けたことがありますか?

 

おそらく日本でずっと暮らしていたら、人種差別は受けることがなく、受けたこともないためあまり考えたことのないトピックじゃないでしょうか。大学受験のために通っていた予備校で英語の先生が、人生で一度は留学をした方がいい。人種差別を受けておいで。と言ったことがありました。留学を経験した方がいいという言葉には、留学してみたいからもちろん大賛成と思いました。ただ人種差別については人種差別を受ける辛さ、自分も差別する側になり得ること、人種差別への繊細さも当時の私にはありませんでした。

 

1. 初めての感覚

大学1年生の時に初めてドイツへの二ヶ月間の短期留学をしました。そのときに初めてアジア人であることに気が付きました。今までは日本人はアジア人と言われたら、そうだけどそうじゃない。アジア人って見下されたような発展途上国のような感じがし、日本は先進国だから言葉のイメージと違うと。そもそも日常生活でせいぜい出身地を答える程度。日本人ですという言葉すら言う機会はあまりありませんでした。短期留学ではドイツ語を勉強しに色んな国から人が集まっていました。その中では出身の街ではなく、国を言うのが自己紹介の一部です。ここまでは予想の範囲内でしたが、その後に日本人の子として覚えられるのかアジア人の子として覚えられるのかです。あのアジア人の子として認識されることが、私にとって初めてな経験でした。そうか、私は日本人の前にアジア人なのかと。

 

2. ドイツで受けた人種差別

ファーストフード店で注文しようと並んでたときに6,7人のティーンエイジャーに囲まれ、手で目を細くし、私の前に現れバカにされ笑われました。道を歩いていて暴言を吐かれたこともありました。また小さいことですが、毎回のようにニーハオやコンニチワと言われました。中国語だろうが日本語だろうが関係ありません。ニーハオと言われ間違われたというところに怒りの感情などはありません。ただ声をかけてくる理由は私が見た目でアジア人だからです。これで白人だったら、言われることはまずありません。これら全てのことが1回だけならまだ平気でしたが、1年間の中で継続的に経験すると耐え難いものになってきます。そこで初めて外国人として生きる辛さ、人種差別の辛さが分かるようになってきました。

 

3. 日本の人種差別

日本人の私は日本で人種差別を受けることはありませんが、日本でドイツ人やアメリカ人など外国人と一緒に行動していると日本の人種差別が見えてきます。ドイツ人はたまに日本でハローと言われることに対して怒っています。私がドイツでうんざりしたように見た目が違うから外国人だから声をかけられることは、どこの国でもよくある人種差別です。また日本語の分かる外国人とそうではない外国人では、日本での人種差別の感じ方の違いがあるんではないかなと思います。 アメリカ人など英語圏の人は英語が話せない人に対してすぐびっくりします。インターナショナルな言語なのにと。しかし、日本人は日本語がそこまでポピュラーではないため、日本語ができる外国人に対してびっくりすると思います。そのため日本語のできるドイツ人はは日本人にしか分からないと思ってるあの空気が嫌だと言っていました。

 

4. 日本のポジティブな人種差別

日本の白人に対する人種差別は私がドイツで受けたような攻撃的な差別とは違います。好意が結局差別になっている場合があります。私これをよくポジティブな人種差別と呼んでいます。例えば私の知り合いの日本人と白人のアメリカ人が初めて会ったとき、日本人の男性はえ~!かっこいい!!と20分くらいはずっと言っていました。一見褒め言葉なんだから差別にならないと思うような話です。しかし、その日本人の態度は初めて白人を見るかのような態度で彼があまりにもびっくりして、かっこいいしか言わないので会話にもなりませんでした。私は第三者として見ていて、すごい驚きようだなとしか思いませんでした。後でアメリカ人は話してもいないのに見た目だけで褒められても居心地が悪いと言っていました。私はそこまで考えていなかったので意外でしたが、確かにある意味そうだよなと思いました。ドイツやアメリカでエキゾチックで黒い髪がきれいと言われても、アジア人が珍しいからそう思うだけでしょと思うことがありました。

 

5. まとめ

人種差別への経験や知識が増えるほど、人種差別には繊細になります。同時に日本人の鈍さも分かるようになります。4で例に出した日本人はあれのどこが人種差別なのか理解するのは難しいだろうし、この話をしてもいまいちピンとこない人も多いと思います。私も留学をする前には分かりませんでした。いまとなって初めて予備校の先生が言った、人種差別されておいでという言葉の意味が分かった気がします。

留学と移住

 

気持ちの違い

 

私の場合はアメリカに来たくて念願のアメリカ移住とかでは全然ありません。しかし、中学生のころ英語が得意科目から好きな科目に変わったころ、将来は外国に住んでみたい、留学をしたいと思っていました。どの国かにはこだわりがありませんでした。

 

ドイツへの留学を終えてからも海外への気持ちはそんなに変わりませんでしたが、現実を考えるとそう簡単にいかないことも前より分かるようになりました。アメリカへ住むことが決まったときに1年だけではあるけど、ドイツで始めたばかりのドイツ語で色々しないといけなかったから英語なら大丈夫と出来るだけ前向きに考えようとしてました。ただ一つだけで、外国人として生きるのは嫌だな。またドイツのように人種差別があったら嫌だなと心配していました。考えてはいたけれど、ビザや引っ越しの手続きで忙しく時間が過ぎ、あっという間にアメリカになりました。

 

1. 時間とお金の意識の違い

ドイツの留学では1年の限られた時間ということを常に意識していました。1年しかいないんだから、ドイツから近い他の国に旅行しよう、友達をいっぱい作ろう、遊びに行こう、勉強しようと。私にとっては留学=ドイツ=海外生活で、留学と移住ではこんなにも気持ちが違うことを知りませんでした。

移住では限られた時間の意識は薄くなります。観光名所にでも行きたいなと思う反面、アメリカの車社会の不便さに気持ちが飲み込まれます。日本では免許がありますが、アメリカでは取っていないし、車もありません。日本で過ごし、ドイツでも電車やバスを使っていたので、行きたいところにすぐ行けない不便さを分かっていませんでした。これがもし留学ならバスやuberなどを活用してまでも行こうと思います。節約はしていましたが日本の大学から月8万円の奨学金を貰い、ドイツで生活するには充分なお金がありました。しかし、アメリカでの生活はただの日常生活です。どこかに行くことよりもお金が頭をよぎります。

 

2. 友達

留学ではバディ制度があり、ドイツに着いたその日から面倒をみてくれる学生と出会いました。その後も大学に通い、大学の授業で知り合う友達や、バディを通して知り合う友達など、たくさんの友達が自然と出来ました。積極的に日本人とドイツ人の交流の場にも行き、大学以外での友達を出来ました。

アメリカではそうではありませんでした。無料のESLには通っていたので、そこでの友達は多少出来ましたが、顔見知り程度です。日本人とのミートアップにも行こうかと思いましたが、遠く、車がないと行けず諦めました。アメリカへ不便さ、自分の不甲斐なさなど色んな感情がこの積極的じゃない態度を引き起こしてたんだと思います。そうなると日本の友達に連絡をしたくなります。しかし、学生じゃなくなった今は友達も働いていない、限られた時間しか連絡が取れません。アメリカと日本の時差せいで思うように日本の友達に話すこともできません。

 

3. 目的

ドイツはどうしても行きたくて行きました。奨学金が貰えたチャンスに感謝し、しっかり勉強してドイツ語をものにしようと。

アメリカではそういう目的が私にはありません。これが1番辛いことでした。日本で友達が着々とキャリアを積んでいく中、私は何をしているんだろうと。置いてかれる気持ちしかありません。

また祖父が数年患わっていた病気が悪化した際に、すぐ駆けつけることが出来ませんでした。私はアメリカで何にもしていないのに。幼い頃から一緒に住んでいた大事な祖父でした。アメリカに住んでいる限り、今後両親などに何かがあっても状況は同じです。

 

4. 言語

海外に住んでいる限り、言語の上達は一生必要だと思います。と言うより、この気持ちを持つことになると思います。モチベーションがなくても、病院やビジネスシチュエーションなど馴染みのないエリアでの言語は難しいです。その度にいかに自分が出来ないか知り、落ち込みます。一体いつになったら英語の勉強が終わるのか、いつまでやったらいいのか。英語を学ぶモチベーションが私はもうありません。英語はいっぱい勉強しました。どんなに勉強してもネイティブになることはありません。

 

5. まとめ

昔の私がこの記事を読んでもそれでも行きたい、住みたいと思ったはずです。もしアメリカにすごく住みたいと思ってる人がこれを読んだら、いれるだけいい、グリーンカードを持ってるだけでラッキーなことと思うかもしれません。アメリカに住んでいることがいつも悪いことばかりで、辛い思いをしてる訳ではありません。ただ移住するのは留学するとまた違ったことで、こういうことが人によって起こるということを書いときたいと思いました。

出身はどこの街?

 

横浜の知名度

 

海外にいるとどこ出身かはよく聞かれます。日本と答えると、その次の質問として大体どこの街と聞かれます。私は横浜出身なので横浜と答えるとほぼ100%の確率で知りません。なので東京に近い街だよと答えます。アメリカ人の多くが東京とギリギリ大阪くらいしか分かりません。なのになんで毎回のように街まで聞いてくるのか少し謎です。ただ面白いのがミリタリーだった人や現役の人は日本の基地について知ってることが多く、沖縄、横須賀、横田基地などを知っています。なので沖縄?と言われた時は横須賀の方に近い方と横浜を説明すれば、分かります。

 

またドイツでもどこの街かとよく聞かれました。最初は横浜と言っても分からないだろうと思っていましたが、言ってみると逆にドイツ人の多くが知っていたのでびっくりしました。

ドイツ人で知り合った中国人や台湾人にヨコハマと言っても通じないことが多かったですが、横浜と漢字で書けば、あ~と分かってくれることが多かったです。

ステレオタイプ

 

バイオリンとピアノを弾きます。計算が大好きで、両親はなかなかお泊まり会には行かせてくれません。

 

これを読んで何のステレオタイプか分かりますか?正解はアジア系アメリカ人です。これはTEDの1つスピーチのです。このスピーチを見てから、日系やアジア系アメリカ人ではなくただの日本人で苦労しなくていいこともあるんだなと思いました。

 アメリカではスモールトークと呼ばれる雑談が多くあります。タクシーのようなUberに乗ればドライバーと話したり、レストランやスーパーのレジでも話すことがあります。特にUberのような数10分は同じ空間にいると大抵どこ出身ですかと聞かれることが多いです。そのときに私は日本からと答えます。相手も私の見た目と日本という国名を聞いて納得します。もし私がテキサス出身と答えたら、何人かは私の両親のルーツについて聞いてくるかもしれません。TEDのスピーチでは彼らのこういった苦悩について語られていました。

 

また先日フィリピン人とスーパーに行ったところ、白人の女性から何語を話すか聞かれました。私とフィリピン人の会話は英語なのでとりあえず英語と答えましたが、間があり、これは彼女が望んでる答えじゃないと悟り、日本から来たから日本語も話すとも言いました。そしたら、そっか残念!中国語を習ってるから試してみたかったと言われました。私は中国人に思われた!なんて特に思いません。ただもし私がアジア系アメリカ人だった場合、アメリカ人としてみなされてないと思うんじゃないかなと思いました。

 

日本人の私は海苔のついたおにぎりを作るために海苔をスーパーで買いました。そしたらお寿司を作るの?と聞かれました。海苔なんてお寿司のときくらいしか見ないだろうし、偏見だ!と怒りなど感じませんが、こうした小さいことの積み重ねはストレスになりえると思います。アメリカで起きてることは私は見た目がアジア人だし、日本から来て、中国語ではないが日本語を母語として話し、海苔でたまにお寿司も作ります。なのである程度ステレオタイプに当てはまり、私自身も納得しているので、大変ではありません。しかし、アメリカで生まれ、英語が母語で、食生活も白人と同じように育ち、見た目がアジア人だった場合、見た目と中身のステレオタイプが違うため苦労することもあるだろうなと思いました。